アイデアをカタチにする手っ取り早い方法といえば、例えば3Dプリンタが挙げられます。しかし3Dプリンタで作りたいものをプリントするためには、そのモデルとなるデータを作成する必要があります。そのモデルデータを作るのがCADと言われるソフトです。そこで、本記事では3Dプリンタで造形をするためにはほぼ必須となるCADソフトのダウンロード、インストール方法について紹介したいと思います。
そもそもCADって何?
CAD(キャド」は「Computer Aided Design」の略で、日本語では「コンピュータ支援設計」と言われます。簡単にいえば、パソコンを使って2D図面や3Dモデルを作ることができるソフトのことです。そのまんまですが、平面図面を描くソフトを2DCAD、立体図面を描くソフトを3DCADと言います。建築関係や製造関係の世界では結構2DCADも大事なのですが、趣味で3Dプリンタで造形をしたいという人はとりあえず3DCADだけ扱えるようになっていればOKと思います。
CADソフトってどんなものがあるの?
例えば「画像編集ソフト」と検索すると無数にソフトが出てくるのと同じで、「CADソフト」といっても様々なものが世の中にはあります。一般的に商用で使用する場合は有料ソフトを使用するのですが、これが結構お高いです。例えば「solidworks」という会社でも重宝している優秀なソフトがありますが、これは年間で数十万円のライセンス費用がかかり、とても一般人には買えるようなソフトではありません。
もう少し一般人にも手が届くソフトとしては「Fusion 360」というものもあり、この年間ライセンス費用は10万円程度となっています。それでもいきなり何万円もするソフトって手が伸びないのではないでしょうか。
そこで初心者には無料で使えるCADソフトがおすすめです。その例として3DCADであれば「Fusion 360無料版」、2DCADであれば「Jw_CAD」の2つです。これらは有料版と比べると使える機能が限られていますが、そこまで複雑な設計やシミュレーションをしないのであれば(趣味レベルであれば)十分な機能と言えるでしょう。
Fusion 360無料版をインストールしてみよう
本記事では無料で利用できる3DCADソフト「Fusion360無料版」のインストール方法について紹介します。無料版は正式には「個人用Autodesk Fusion」というプランで、「自宅で個人的に非商用目的のプロジェクトを行う場合、かつ年間総収益が1000ドル未満」のユーザーを対象としています。ですので、このルールを守ってあくまで個人利用に限って使用するようにしてください。
Step 1 インストール
まずはFusion 360を扱っているAutodeskの以下の公式ページにアクセスしましょう。
そして製品の中からFusionを選択します。
「無償体験版をダウンロード」というボタンがあるので、そこをクリックします。
するといくつかのダウンロードプランが出てきますので、「非商用(趣味利用版 機能限定)を選んで、下の「個人用Fusion360を入手」ボタンをクリックします。
次に個人用Autodesk Fusionにアクセスというボタンが出るのでそこをクリック。
ここでAutodeskのアカウントのサインインを求められますので、アカウントを持っている人はページの指示に従って必要な情報を入力していきます。アカウントを持っていない人は「アカウント作成」から新規でアカウントを作成しましょう。
ダウンロード申し込みフォームが出てきますので、こちらも必要な情報を入力しましょう。するとようやくダウンロードされますので、適切な場所に保存します。
Step 2 インストール
ダウンロードされた「Fusion 360 Client Downloader.exe(Macの場合はFusion 360 Client Downloader.dmg)」を実行します。私の場合Macを使用していますので、以下はMacでのインストール方法を紹介します。
ダウンロードされたファイルはダウンロードフォルダの中にあるので、そのフォルダを開くか、Safariを使っている場合は右上の↓ボタンでファイルを確認することができます。そしてそのダウンロードしたファイルを開くと以下のようなインストーラーが開きますので、アイコンをダブルクリックします。
するとインストールが始まりますので、完了まで数分待ちましょう。これで準備は完了です。
(デスクトップにあるインストーラーはインストール後不要になるので、取り出しておきましょう)
Step3 開いてみよう
最後に、インストールしたFusionをまずは眺めてみましょう。大きく分けると上の方に色々なアイコンがあるエリアと、方眼紙のようなマス目が書かれたエリアの2つです。エクセルやワードを使ったことがある人ならそれと同じようなもので、メインで作業を行うのは下の広いエリアで、色々なツールを使うのが上の部分といったイメージです。
まとめ
今回は趣味でモノづくりをする時の強い味方、Fusion 360の導入手順について紹介しました。簡単に無料でインストールできますので、ぜひ導入して色々なものを作ってみてください。
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